遠野遥がディストピア小説を書くとこうなるのか、という驚き。 スターバックスやABEMAといった実在する固有名が物語世界に登場するとき、そこが遠く隔たった架空の王国ではなく、読者たる私たちと地続きの世界 名著には、印象的な一節がある。 そんな一節をテーマにあわせて書評家が紹介する『週刊新潮』の名物連載、「読書会の付箋(ふせん)」。 今回のテーマは「紳士」です。 選ばれた名著は… ** 芥川賞受賞作の『叫び』は大阪の茨木市に住む37歳の早野を主人公とした小説です。 しかし、執筆当初は銅鐸作りを通して出会うことになるしおりの視点で書かれていたそうです。 それを早野視点に直す過程で、小説はど