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落下の途中にあるのは、観客である私たちも同じだと、この本は語りかける―陣野 俊史『バンリュー フランス団地映画の軌跡』鴻巣 友季子による書評(ALL REVIEWS)

Sat May 09 • 09:00 PM • 4 min read • 712 views
落下の途中にあるのは、観客である私たちも同じだと、この本は語りかける―陣野 俊史『バンリュー フランス団地映画の軌跡』鴻巣 友季子による書評(ALL REVIEWS)
◆「ピーナツを以てサパーと」生活と証言 詩人・茨木のり子が生前に書き残した「全日記」の第1巻で、これから順に3巻まで出版されるという。 1949年、医師の三浦安信と結婚した4日後に書き始められ、 「部下を励ましたつもりなのに、なぜか反応がいまひとつ」「『頑張って』と言っても、以前ほど響いていない気がする」――そんな経験をしたことはないだろうか。 「頑張って」は決して悪い言葉ではない。 しかし、優 ◆異世界に通じる亀裂に迷い込む 英国のエッセイスト、ロバート・リンドに「ささいなことを弁護して」という一編があり、「世界中がこれほどひどいことになっている時期に楽しむ気分になどなれませんでしょ?

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